医薬品に共通する特性と基本的な知識【問011~020】
登録販売者の試験問題について、福井,滋賀,京都,兵庫,和歌山は出題内容が共通です。
【問011】
高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 高齢者は、年齢からどの程度リスクが増大しているかを判断することが容易であるため、年齢のみに着目して情報提供や相談対応することが重要である。
- 高齢者が、複数の医薬品を長期間に渡って使用する場合には、副作用を生じるリスクが高い。
- 一般用医薬品の用量は、ある程度の個人差を織り込んで設定されているため、高齢者においても、基本的には、定められた用量の範囲内で使用されることが望ましい。
- 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問012】
医薬品の使用上の注意における年齢区分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
医薬品の使用上の注意において、乳児、幼児、小児という場合には、おおよその目安として、乳児とは( a )、幼児とは( b )、小児とは( c )をいう。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 1歳未満 | 9歳未満 | 13歳未満 |
2 | 1歳未満 | 7歳未満 | 13歳未満 |
3 | 1歳未満 | 7歳未満 | 15歳未満 |
4 | 3歳未満 | 9歳未満 | 13歳未満 |
5 | 3歳未満 | 9歳未満 | 15歳未満 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問013】
医薬品が胎児に及ぼす影響に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 妊婦が医薬品を使用した場合に、血液-胎盤関門によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。
- ビタミンA含有製剤は、妊娠初期に通常の用量を超えて摂取しても、胎児に先天異常を起こす危険性は低いとされている。
- 医薬品には、配合成分やその用量によらず、流産や早産を誘発するおそれがあるものはない。
- 一般用医薬品では、使用上の注意において、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問014】
プラセボ効果に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- プラセボ効果とは、医薬品を使用したとき、結果的または偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをいう。
- プラセボ効果によってもたらされる反応には、不都合なもの(副作用)は含まれない。
- プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。
- 一般用医薬品の使用によってもたらされる望ましい反応や変化がプラセボ効果と思われるときは、それを期待して使用を継続するべきである。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問015】
一般用医薬品の役割に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 健康の維持・増進
- 健康状態の自己検査
- 生活の質(QOL)の改善・向上
- 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問016】
セルフメディケーションおよび一般用医薬品の選択に関する記述について、誤っているものはどれか。
- 世界保健機関によれば、セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。
- 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待される。
- 体調の不調や軽度の症状等について一般用医薬品を使用して対処し、一定期間もしくは一定回数使用しても症状の改善がみられないときでも、継続して使用することが重要である。
- 一般用医薬品の販売等に従事する専門家による情報提供は、必ずしも医薬品の販売に結びつけるものではない。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問017】
サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- サリドマイド訴訟とは、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等
の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟をいう。 - サリドマイド製剤は、1961年、西ドイツ(当時)のレンツ博士から副作用について警告
が発せられ、日本では、同年速やかに販売停止および回収措置がとられた。 - サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず世界的にも問題となったため、世界保健機関加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識
され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。 - サリドマイドの光学異性体のうち、鎮静作用はR体のみが有するとされているので、R体のサリドマイドを分離して
製剤化することで催奇形性を避けることができる。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問018】
スモン訴訟に関する記述について、誤っているものはどれか。
- スモン訴訟とは、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性
脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 - スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術費および医療費の自己負担分の
公費負担、世帯厚生資金貸付による生活資金の貸付、重症患者に対する介護事業が講じられている。 - スモン訴訟は、現在も全面的な和解は成立していない。
- スモン訴訟を契機の一つとして、1979年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、
医薬品副作用被害救済制度が創設された。
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問019】
HIV訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
HIV訴訟とは、( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された( b )製剤の
投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。国および( c )を被告として、1989年5月
に大阪地裁、同年10月に東京地裁で提訴された。
No | a | b | c |
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1 | 白血病 | 血液凝固因 | 地方自治体 |
2 | 白血病 | 免疫グロブリン | 製薬企業 |
3 | 血友病 | 免疫グロブリン | 地方自治体 |
4 | 血友病 | 血液凝固因子 | 製薬企業 |
5 | 血友病 | 免疫グロブリン | 製薬企業 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問020】
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- タンパク質の一種であるプリオンが原因とされている。
- 大腸や小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍を引き起こす消化器難病である。
- CJD訴訟は、国、輸入販売業者および製造業者を被告として、大津地裁および東京地裁で提訴され、2002年3月に両地裁で和解が成立した。
- CJD訴訟を契機に、ウシ乾燥硬膜の移植の有無を確認するための患者診療録の長期保存等の措置が講じられるようになった。
No | a | b | c | d |
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1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用
正解は1番です