1. 医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待（暗示効果）等が関与して
   生じると考えられている。
2. 通常、医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、
   プラセボ効果によるものも含まれている。
3. プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの（副作用）はない。
4. 客観的に測定可能な変化として現れることはない。

1. 一般用医薬品は、家庭における常備薬として購入されることが多いことから、使用期限
   から十分な余裕をもって販売されることが重要である。
2. 医薬品に配合されている添加物成分には、高温や多湿、光等によって品質の劣化を起こすものはない。
3. 医薬品は、適切な保管・陳列がなされていれば、経時変化による品質の劣化は起こらない。
4. 医薬品は、いったん開封されても、表示されている使用期限まで品質が保証されている。

ＷＨＯ（世界保健機関）によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に（ ａ ）を持ち、軽度な
身体の不調は自分で手当てする」こととされている。（ ｂ ）の利用のほか、食事と栄養のバランス、睡眠・休養、
運動、禁煙等の（ ｃ ）の改善を含めた健康維持・増進全般について「セルフメディケーション」という場合もある。

1. 高熱や激しい腹痛など症状が重いときには、ただちに一般用医薬品を使用して症状の
   軽減を図ることが適切な対処である。
2. 一般用医薬品を一定期間使用して、症状の改善がみられない場合であっても、悪化しない
   限り、医療機関の受診を勧める必要はない。
3. 一般用医薬品を購入しようとする者への情報提供は、医療機関の受診を勧めたり、医薬品の
   使用によらない対処を勧めることが適切な場合もある。
4. 一般用医薬品で対処可能な範囲は、乳幼児や妊婦等では、通常の成人と変わらないので、
   特に留意する必要はない。

1. 衛生害虫の防除
2. 生活の質（ＱＯＬ）の改善・向上
3. 健康の維持・増進
4. 殺菌消毒
5. 生活習慣病の治療

1. 情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した
   内容が生活者にどう理解されているかなどの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。
2. 一般用医薬品は、一般の生活者がその選択や使用を判断する主体であり、医薬品の販売等
   に従事する専門家は、生活者の自己選択に対し、静観するという姿勢で臨むことが基本となる。
3. すぐに医薬品を使用する状況にない場合は、購入者等に対して、実際に使用する際に、
   販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促すことが重要である。
4. 情報提供を受ける購入者等が医薬品を使用する本人である場合で、かつ、現に症状等が
   ある場合には、その人の状態や様子全般から得られる情報も、状況把握につながる重要な手がかりとなる。

1. サリドマイドは、妊娠している女性が摂取した場合、胎盤関門を通過して胎児に移行する。
2. サリドマイド製剤は、催眠鎮静剤等として販売されていたが、副作用として血管新生を促す作用があった。
3. サリドマイドの光学異性体のうち、鎮静作用のあるＲ体のみを分離して製剤化すれば、催奇形性は避けられた。
4. １９６１年１１月に西ドイツのレンツ博士がサリドマイド製剤について警告を発し、日本でも直ちに販売停止及び回収措置がとられた。

スモン訴訟とは、（ a ）として販売されていた（ b ）製剤を使用したことにより亜急性脊髄視神経症に罹患
したことに対する損害賠償訴訟である。
サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、１９７９年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、（ c ）が創設された。

1. ＨＩＶ訴訟は、白血病患者が、ヒト免疫不全ウイルスが混入した原料血漿から製造された
   血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、ＨＩＶに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
2. ＨＩＶ訴訟は、製薬企業だけでなく、国も被告として提訴された。
3. ＨＩＶ訴訟を踏まえ、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度が
   創設された。
4. ＨＩＶ訴訟を踏まえ、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。

1. ＣＪＤ訴訟は、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病
   に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
2. 脂質の一種であるプリオンが原因である。
3. 次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
4. ＣＪＤ訴訟の和解を踏まえて、ＣＪＤ患者の入院対策・在宅対策の充実が講じられるようになった。