1. 医薬品が人体に及ぼす作用は、複雑かつ多岐に渡り、そのすべてが解明されているわけではない。
2. 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証
   されていなければならない。
3. 人体に対して使用されない医薬品の殺虫剤であれば、誤って人体がそれに曝さらされても、
   健康を害することはない。

1. 異物の混入や変質等があった場合、製造販売業者による製品回収の措置がなされることがある。
2. 一般用医薬品は、医療用医薬品に比べて安全性が高いので、市販後に、新たな知見等に基づき、
   その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みが設けられていない。
3. 一般の生活者においては、添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能効果
   や副作用等について誤解や認識不足を生じることがある。

ＷＨＯ（世界保健機関）の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、（ ａ ）、治療のため、又は身体の（ ｂ ）を正常化するために、人に
通常用いられる量で発現する医薬品の（ ｃ ）かつ意図しない反応」とされている。

1. 医薬品は、十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがある。
2. 医薬品の副作用は、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。
3. 一般用医薬品では、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じることはない。

1. アレルギーは、人体の免疫機構とは関係なく引き起こされる反応である。
2. 薬理作用がない添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質とはならない。
3. アレルギーを引き起こす医薬品は、内服薬に限らない。

アルコールは、主として（ ａ ）で代謝されるため、酒類をよく摂取する者では、その代謝機能が（ ｂ ）ことが多い。
その結果、アセトアミノフェンを服用した場合には、薬効が（ ｃ ）ことがある。

1. 一般用医薬品には、習慣性や依存性がある成分を含んでいるものはない。
2. 一般用医薬品は、購入者等の誤解や認識不足のために適正に使用されないことがある。
3. 人体に直接使用されない検査薬であっても、検査結果について正しい解釈や判断がなされなければ、医療機関を
   受診して適切な治療を受ける機会を失うなど、人の健康に影響を与えることがある。

1. かぜ薬と解熱鎮痛薬では、成分や作用が重複することはなく、これらの薬効群に属する医薬品の併用は問題ない。
2. いわゆる健康食品の中には、医薬品と一緒に摂取すると、医薬品の効き目や副作用を増強させるものがある。
3. 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に
   関して注意が必要である。

医薬品の使用上の注意等において、乳児という場合には、おおよその目安として、（ ａ ）未満を指し、高齢者という場合
には、おおよその目安として、（ ｂ ）以上を指す。

1. 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が高い。
2. 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品
   による対処は最小限にとどめるのが望ましい。
3. 小児は、大人に比べて吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくいため、中枢神経系に影響を与える医薬品
   であっても副作用を起こしにくい。