人体の働きと医薬品【問031～040】
登録販売者の試験問題について、鳥取,島根,岡山,広島,山口は出題内容が共通です。
【問031】
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 尿細管では、原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に
必要な水分や電解質が再吸収される。 - ビタミンＤは、腎臓で活性型ビタミンＤに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。
- 副腎皮質では、アドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌され、
副腎髄質では、アルドステロンが産生・分泌される。 - 膀胱の出口にある膀胱排尿筋が緩むと、同時に膀胱壁の括約筋が収縮し、
尿が尿道へと押し出される。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 5 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問032】
目に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- 眼瞼は、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を
生じやすい。また、むくみ（浮腫)等、全身的な体調不良（薬の副作用を含む）の症状が
現れやすい部位である。 - 角膜と水晶体の間は、組織液（房水）で満たされ、角膜に一定の圧（眼圧）を生じさせている。
- 視細胞が光を感じる反応にはビタミンＣが不可欠であるため、
ビタミンＣが不足すると夜間視力の低下（夜盲症）を生じる。 - 涙液は、起きている間も睡眠中も絶えず分泌されており、涙液が
過剰分泌されたときに、眼脂（目やに）を生ずる。
- 1.(a,b)
- 2.(b,c)
- 3.(c,d)
- 4.(a,d)
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問033】
外皮系に関する記述について、正しいものはどれか。
- 皮下組織の下に線維芽細胞とその細胞で産生された線維性の蛋白質から
なる結合組織の層の真皮がある。 - 皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こすことがある。
- 汗腺には腋窩（わきのした）などの毛根部に分布するエクリン腺と、
手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。 - メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞で産生されている。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問034】
脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した
医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。 - 脊髄は、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す
場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。 - 末梢神経系は、随意運動、知覚等を担う自律神経系と、呼吸や血液の
循環等のように生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う体性神経系に分類される。 - 副交感神経の神経伝達物質はアドレナリンとノルアドレナリンである。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問035】
薬の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 内服薬の吸収は、主として胃でなされる。
- 全身作用を目的としない内服薬の中には、消化管内を通過する間
に結果的に吸収され、循環血液中に移行した医薬品の成分によって好ましくない
作用（副作用）を生じるものがある。 - 坐剤は肛門から挿入すると直腸内で溶ける。直腸内壁の粘膜は薄く、
その下を静脈が豊富に通っており、有効成分が容易に循環血液中に入るため、
内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。 - 皮膚に適用する医薬品は局所的な効果を目的としており、
アレルギー性の副作用は適用部位以外の皮膚にまで現れることはない。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
| 2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 3 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 4 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
| 5 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問036】
薬の代謝、排泄に関する記述について、誤っているものはどれか。
- 循環血液中に移行した医薬品の成分は、主として肝細胞内の酵素系の働きで代謝を受ける。
- 複数の医薬品を併用したときは、血液中の血漿蛋白質の量が増加する。
- 医薬品成分の体外への排泄は、尿による排泄のほか、未変化体又は
代謝物が胆汁中に分泌され、糞便中に混じって排泄されるものもある。 - 医薬品の成分が乳汁中に移行する場合には、代謝を受けないまま移行することが多い。
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問037】
医薬品の剤型に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 口腔内崩壊錠は、口の中で唾液によって比較的速やかに溶けるため、
固形物を飲み込むことが困難な高齢者や乳幼児も、口の中で溶かした後に唾液と一緒に
飲み込むことができる。 - 顆粒剤は、粒の表面がコーティングされているため、噛み砕いて
水などで喉に流し込む必要がある。 - 内用液剤は、予め有効成分が液中に溶けたり、分散したりして
いるため、服用した後比較的速やかに消化管から吸収される点が特長である。 - 軟膏剤とクリーム剤は、適用した部位の状態にあわせて、
適用部位を水から遮断する場合等にはクリーム剤を用い、水で洗い流しやすくする
場合等では軟膏剤を用いることが多い。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 5 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問038】
全身的に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ショック（アナフィラキシー）は、発症してから進行が非常に
速い（2時間以内）ことから、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。 - 中毒性表皮壊死症は、同症について最初に報告をした医師の名前に
ちなんでスティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれる。 - 偽アルドステロン症とは、体内にカリウムと水が貯留し、体から
ナトリウムが失われたことに伴う症状である。 - 医薬品の使用が原因で、血液中の白血球（好中球）が減少し、
病気等に対する抵抗力が弱くなり、突然の高熱、悪寒、喉の痛み、口内炎、倦怠感等
の症状を生じることがある。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
| 2 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 4 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 5 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は４番です
【問039】
体の局所に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 消化性潰瘍は、医薬品の作用により胃や十二指腸の粘膜が障害され、
組織が損傷した状態であり、胸やけ、吐き気、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状を生じる。 - イレウス様症状は、小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、
発症のリスクが高いとされている。 - 間質性肺炎は、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳（痰の出ない咳）、
発熱等が、医薬品の使用から1～2週間程度の間に起こるが、これらの症状は、かぜ、
気管支炎等の症状との区別は容易である。 - 喘息は、原因となる医薬品を使用して短時間で症状が現れるが、
原因となるのは内服薬だけであり、坐薬や外用薬で誘発されることはない。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 4 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問040】
体の局所に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 医薬品を適正に使用した場合であっても、動悸（心悸亢進）や一過性の
血圧上昇、顔のほてり等の症状が現れたときは、原因と考えられる医薬品の使用を
中止し、状態によっては医師の診療を受けることが望ましい。 - 医薬品の使用によって起こる排尿困難・尿閉の症状は、男性に限らず
女性においても報告されている。 - 薬疹はあらゆる医薬品で起こる可能性があり、同じ医薬品で
あれば生じる発疹型は決まっている。 - 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって
眼圧上昇が誘発されることがあるので、緑内障がある場合には注意が必要である。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
| 4 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
| 5 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成24年出題地域試験問題より引用
正解は５番です