主な医薬品とその作用【問041～050】
登録販売者の試験問題について、北海道,青森,岩手,秋田,山形,宮城,福島は出題内容が共通です。
【問041】
痔に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 痔核は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもので、
一般に「いぼ痔」と呼ばれる。 - 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にできた痔核を外痔核と呼び、自覚症状が少ないことが特徴である。
- 痔瘻は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態で、体力低下等により抵抗力が
弱まっているときに起こりやすい。 - 痔の予防には、食物繊維の摂取を心がける等、便秘を避けることや香辛料などの刺激性のある食べ物を
避けることなどが効果的である。
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問042】
外用痔疾用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 注入軟膏では、配合成分によってはその一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、
全身的な影響を生じることがある。 - 局所麻酔成分のアミノ安息香酸エチルは、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
- 組織修復成分のアラントインは、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して配合されている。
- 殺菌消毒成分のタンニン酸は、痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として配合されている。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 3 | 正 | 正 | 正 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
ｎ
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問043】
泌尿器用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ウワウルシは、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示すため、尿路の
殺菌消毒効果を期待して用いられる。 - カゴソウは、尿量増加（ 利尿） 作用を期待して配合されている場合がある。
- ソウハクヒは、尿量増加（ 利尿） 作用を期待して配合されている場合がある。
- 膀胱炎や前立腺肥大によって、残尿感や尿量減少が起こることがあり、その場合は、一般用医薬品
によって対処することは適当でない。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 3 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 5 | 正 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は５番です
【問044】
婦人薬に配合されている成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- エチニルエストラジオールは、妊婦でも使用できる。
- トウキは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
- シャクヤクは、鎮痛・鎮痙の作用を期待して配合されている場合がある。
- カンゾウは、抗炎症作用を期待して配合されている場合がある。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 2 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 3 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問045】
鼻炎用内服薬に配合されている成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸、トラネキサム酸が配合されている場合がある。
- 交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を拡張させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを
目的として、メチルエフェドリン塩酸塩が配合されている場合がある。 - 鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミドが配合されている場合がある。
- 鼻閉への効果を期待して、サイシンが配合されている場合がある。
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は２番です
【問046】
点鼻薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬を過度に使用すると、逆に鼻づまり（鼻閉）がひどくなることがある。
- クロモグリク酸ナトリウムは、花粉、ハウスダスト（室内塵）等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン
成分と組み合わせて配合されている。 - ベンゼトニウム塩化物は、ウイルスによる二次感染を防止することを目的として配合されている場合がある。
- 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎であり、
蓄膿症などの慢性のものは対象となっていない。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| 3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| 4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 5 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問047】
眼科用薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 一度に何滴も点眼することにより薬液が結膜嚢に行き渡りやすくなるため、効果が増強される。
- 点眼の際に容器の先端が眼瞼（まぶた）や睫毛（まつげ）に触れると、雑菌が薬液に混入して
汚染を生じる原因となるため、触れないように注意しながら点眼する必要がある。 - 点眼薬の使用では、全身性の副作用が現れることはない。
- 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は３番です
【問048】
眼科用薬に配合されている成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ネオスチグミンメチル硫酸塩は、アセチルコリンを分解する酵素（コリンエステラーゼ）の働きを抑え
る作用を示し、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。 - テトラヒドロゾリン塩酸塩が配合された点眼薬を連用又は頻回に使用すると、異常なまぶしさを感じたり、かえって充血を招くことがある。
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられることがある。
- スルファメトキサゾールは、主にウイルスや真菌の感染に対して用いられる。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
| 2 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| 3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| 5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問049】
外皮用薬に配合されている成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。
- カプサイシン ― 末梢血管を拡張させて患部の血行を促す
- 酸化亜鉛 ― 患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する
- リドカイン ― 損傷皮膚の組織の修復を促す
- ヘパリン類似物質 ― 創傷面からの出血を抑える
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は１番です
【問050】
外皮用薬に配合されている成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示し、併せて抗菌、抗真菌、抗炎症
作用も期待され、にきび用薬等に配合されている場合もある。 - スルファジアジンは、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。
- 硫酸フラジオマイシンは、細菌のタンパク質合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
- バシトラシンは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
| No | a | b | c | d |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
| 2 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| 3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| 4 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
| 5 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成26年出題地域試験問題より引用
正解は２番です