医薬品に共通する特性と基本的な知識【問011~020】
【問011】
小児及び乳幼児に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- 登録販売者は、必ず年齢に応じた用法用量が定められている一般用医薬品を使用するよう、
保護者等に対して説明する必要がある。 - 乳幼児については、病気の状態が変わりやすく、早急な対処が必要なので、乳幼児を医療機関
に連れて行くよりも乳幼児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品を使用した方がよい。 - 登録販売者は、一般用医薬品を乳幼児が誤飲、誤用したという相談があった場合、すぐに吐かせるか
大量の水を飲ませ、そのまま様子を見るよう説明する必要がある。 - 登録販売者は、小児への使用を避けることとされている医薬品の販売時には、購入者から状況を
聞いて、想定される使用者の把握に努めるとともに、積極的に情報提供する必要がある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問012】
登録販売者の対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 一般用医薬品の総合感冒薬を用法用量どおりに1週間服用しても症状が改善しないとの相談を
受けたので、用量を2倍にして様子を見るようアドバイスした。 - 小児は、錠剤を喉に詰まらせやすいので、粉砕した上で量を減らして与えるようアドバイスした。
- 瀉下剤を1週間位使用しても効果がないとの相談を受けたので、医療機関を受診するようにアドバイスした。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は5番です
【問013】
販売時のコミュニケーションに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
- 医薬品の販売に際しては、購入者と会話しやすい雰囲気づくりに努め、購入者が医薬品を使用する
状況について自らの意志で伝えてもらえるよう促していくことが重要である。 - 医薬品の適正使用のための情報について購入者から求めがあっても、添付文書や製品表示に
記載がある場合は、説明を省略してもよい。 - 医薬品の販売に際して、現に症状のある本人が購入しようとしている場合は、購入者の言葉
だけでなく、その人の状態や様子全般から得られる情報も重要である。 - 医薬品の販売に際しては、購入者側が情報提供を受けようとする意識が乏しい場合でも、
登録販売者は、購入者側から医薬品の使用状況に関する情報を引き出し、適切な情報提供を行うことが重要である。
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問014】
HIV訴訟とCJD訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- HIV訴訟は、血友病患者がヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から
製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 - CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病
(CJD)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 - CJDの原因はウイルス感染によるものである。
- HIVやCJDの感染被害が多発したことから、「生物由来製品感染等被害救済制度」の創設が
なされた。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問015】
サリドマイドに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- サリドマイド製剤は、便秘薬として販売されていた。
- 妊娠している女性がサリドマイドを摂取した場合、胎盤を通じて胎児に移行し、胎児に
四肢欠損、視聴覚等の感覚器や心肺機能の障害等の先天異常が発生することがある。 - 先天異常の原因となる血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、S体のみ
が有する作用である。 - サリドマイドによる薬害事件は日本のみであり、世界的には問題とならなかった。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問016】
スモンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- スモンとは、「亜急性脊髄視神経症」のことである。
- スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に
下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れるが一時的であり、時間の経過とともに症状は軽快し、後遺症は残らない。 - スモン訴訟とは、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、スモンに
罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 - 現在ではスモン患者に対し、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、重症患者に対する介護事業等が行われている。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問017】
登録販売者の対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 過去に医療機関で治療を受けていた人が一般用医薬品を購入する場合には、その疾患、治癒した
時期を踏まえた情報提供が重要である。 - 高齢者に対し、医薬品の取り違え防止のため、医薬品の使用時は家族や介護者に確認してもらう
などの対応を薦めた。 - 高齢者には医薬品の販売時の説明では理解してもらえないことが多いため、本人には説明を行わず、
服用時に家族や介護者から説明を受けるよう薦めた。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問018】
医薬品を使用する高齢者への説明に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- 70歳の高齢者は、生理機能が若年者の約半分に低下しているため、添付文書に記載してある
用量の半分の量で使用するよう説明した。 - 高齢者の副作用発生頻度は若年者と変わらないが、医薬品の販売時に、起こりうる副作用の
説明と起こった時の対応を説明した。 - 高齢者に口渇の副作用がある医薬品を販売する時に、誤嚥に注意するように説明した。
- 65歳の人に、「使用上の注意」に記載されている高齢者に関する事項を説明した。
- 1.(a,b)
- 2.(a,d)
- 3.(b,c)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問019】
次の記述は、小児に関するものである。( )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が( a )、服用した医薬品の吸収率が( b )。
また、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が、脳に( c )ため、中枢神経系に影響を与える医薬品で
副作用を起こしやすい。
No | a | b | c |
---|---|---|---|
1 | 長く | 低い | 達しやすい |
2 | 長く | 低い | 達しにくい |
3 | 長く | 高い | 達しやすい |
4 | 短く | 低い | 達しにくい |
5 | 短く | 高い | 達しにくい |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問020】
次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- ビタミンA含有製剤を妊娠前後の一定期間に過量摂取すると、胎児に先天異常を起こす
危険性が高まるとされている。 - 便秘薬は、その配合成分や用量によっては、流産や早産を誘発するおそれがある。
- 医薬品成分が胎盤関門を通過するメカニズムは、すべて解明されている。
- 医薬品の種類によっては、体に吸収された医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することがある。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
※登録販売者 平成23年出題地域試験問題より引用
正解は2番です