医薬品に共通する特性と基本的な知識【問011~020】
【問011】
医薬品の使用上の注意等において、目安として用いられる年齢区分に関する記述について、( )にあて
はまる字句として正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
乳児とは( a )、幼児とは( b )、小児とは15歳未満をいう。
No | a | b |
---|---|---|
1 | 1歳未満 | 5歳未満 |
2 | 1歳未満 | 7歳未満 |
3 | 3歳未満 | 5歳未満 |
4 | 3歳未満 | 7歳未満 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問012】
高齢者に関する記述について、( )にあてはまる字句として正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、( a )や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が( b )現れや
すく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。
No | a | b |
---|---|---|
1 | 肝臓 | 弱く |
2 | 肝臓 | 強く |
3 | 小腸 | 弱く |
4 | 小腸 | 強く |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問013】
妊婦に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
- 胎盤には、胎児の血液と母胎の血液とが混ざらない仕組みとして、血液脳関門がある。
- ビタミンA含有製剤を妊娠前後の一定期間に過量摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
- 一般用医薬品でも、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であることが多いため、妊婦
の使用については「相談すること」としているものが多い。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問014】
高齢者に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- 高齢者に口渇の副作用がある医薬品を販売する時には、誤嚥に注意する必要がある。
- 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の
症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。 - 医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として60歳以上を指す。
- 高齢者は、生理機能が若年者の約半分に低下しているため、添付文書に記載してある用量の半分の量を使用すればよい。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問015】
プラセボ効果に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- 医薬品を使用したとき、目的とした薬理作用が生じることをプラセボ効果という。
- プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく客観的に測定可能な変化として確実に現れるものである。
- プラセボ効果によってもたらされる反応や変化にも、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)とがある。
- プラセボ効果は、条件付けによる生体反応等が関与して生じると考えられている。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問016】
サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- サリドマイド訴訟は、妊娠している女性がサリドマイド製剤を使用したことにより、出生児に
四肢欠損等が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 - 日本では、1961年12月に西ドイツ(当時)の企業からの勧告を受け、直ちにサリドマイド
製剤の販売停止及び回収措置がなされ、対応が早いとされた。 - サリドマイド製剤は、1960年代に抗ガン剤として販売されていた。
- サリドマイドによる薬害事件は日本のみであり、世界的には問題とならなかった。
No | a | b | c | d |
---|---|---|---|---|
1 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 誤 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問017】
薬害に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- スモン訴訟は、鎮咳剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に
罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 - HIV訴訟は、プリオンの混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、血友病患者がHIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
- CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、1979年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問018】
医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
- 医薬品は、高温や多湿によって品質が劣化することはあるが、光(紫外線)によって品質が劣化することはない。
- 全ての医薬品は、使用期限を記載する法的義務がある。
- 使用期限とは、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限のことである。
- 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるよう留意される必要がある。
- 1.(a,b)
- 2.(a,c)
- 3.(b,d)
- 4.(c,d)
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問019】
医薬品の販売等に従事する専門家が購入者から確認しておきたい基本的なポイントとして、相応しくないものを1つ選びなさい。
- 購入者が何のために医薬品を買おうとしているのか。
- その医薬品がすぐに使用される状況にあるのか。
- 以前いつ頃から店舗に来るようになったのか。
- 使用する人が医療機関で治療を受けているのか。
- 症状等はいつ頃からあるのか。
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問020】
次の記述のうち、一般用医薬品の役割でないものを1つ選びなさい。
- 軽度な疾病に伴う症状の改善
- 生活の質(QOL)の改善
- 生活習慣病の治療
- 健康状態の自己検査
- 衛生害虫の防除
※登録販売者 平成22年出題地域試験問題より引用
正解は3番です