1. 一般的に、湿潤している患部には液剤が適し、皮膚が厚く角質化している患部には軟膏が適すとされる。
2. 貼付剤は、一般的に、同じ部位に期間を空けず貼付すると、かぶれを生じやすい。
3. 患部やその周辺に汗や汚れ等が付着した状態で貼付剤を使用すると、有効成分の浸透性が低下するおそれがある。
4. 塗り薬を塗布したあとは、手についた薬剤を十分に洗い流すべきである。

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用

1. 創傷部をより早く治癒させるには、人間の外皮表面に存在する皮膚常在菌を繰り返し殺菌消毒することが望ましい。
2. サリチル酸は角質軟化作用を示すほか、抗菌、抗真菌、抗炎症作用も期待され、にきび用薬に配合されている場合がある。
3. イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり、主に鎮痛作用を期待され、外皮用薬に用いられる。
4. 化膿性皮膚疾患用薬を漫然と使用すると、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌が耐性を獲得するおそれがある。

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用

1. 歯痛薬は、歯の齲蝕（むし歯）を修復することはない。
2. カルバゾクロムは、細菌の殺菌消毒作用を期待して配合されている場合がある。
3. 内服で用いる歯槽膿漏薬には、かぜ薬と同じ又は同種の成分が配合されていることがある。
4. カミツレは、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用

1. ニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図るものであり、喫煙量の減少に伴い医薬品からのニコチン摂取量を徐々に増加させていくのが特徴である。
2. ニコチンを有効成分とする咀嚼剤は、口腔粘膜からの吸収が十分に行われるよう、菓子のガムのように噛み、唾液をより多く分泌させることが望ましい。
3. 母乳を与える女性では、摂取されたニコチンにより乳児に影響が生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
4. 一般用医薬品として承認されている禁煙補助剤は、咀嚼剤のほかに、１日１回皮膚に貼付するパッチ製剤がある。

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用

1. ビタミンＢ１は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
2. ビタミンＣは、体内の脂質を酸化から守る作用（抗酸化作用）を有する栄養素である。
3. ビタミンＢ２主薬製剤は、ピリドキシン塩酸塩又はピリドキサールリン酸エステルが主薬として配合された製剤である。
4. ビタミンＤの過剰症としては低カルシウム血症があり、便秘や吐きけ、嘔吐、腹痛が初期症状として現れることがある。

1.(a,b)　2.(a,c)　3.(b,d)　4.(c,d)

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用

漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「（ ａ ）」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。一般用に用いることが出来る漢方処方は、現在（ ｂ ）処方程度であるが、平成２０年の厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知により、医薬品の効能効果の表現に、この「（ ａ ）」の考え方を盛り込んだ見直しが行われた。この見直しでは、一般用であることを考慮して、「（ ａ ）」という漢方の専門用語を使用することを避け、「しばり」（使用制限）として記載が行われている。例えば、「（ ｃ ）」の病態
は「疲れやすく冷えやすいものの」などの寒性の症状を示す表現で示されている。

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用

1. 同じ生薬成分又は同種の作用を示す生薬成分を含有する医薬品、医薬部外品等が併用された場合は、作用が強く現れたり、副作用が生じやすくなるおそれがある。
2. 生薬製剤はすべからく作用が緩やかで、副作用が少ない。
3. 生薬は、動植物の薬用とする部分、細胞内容物、分泌物、抽出物又は鉱物などであり、薬用動植物・薬用鉱物等の名称が生薬名と混同されて用いられることがあるが、その生薬の素材となる動植物・鉱物等とは明確に区別される必要がある。
4. 生薬成分は、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品として流通可能なものがある。

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用

1. 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に殺菌消毒作用を示し、主に人体の消毒に用いられる。
2. クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対しては広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
3. エタノールは、手指や皮膚、創傷面の消毒に加え、粘膜面や目の周りへの使用にも適する。
4. ヨードチンキは、ヨウ素をポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）と呼ばれる担体に結合させて水溶性とし、徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示すよう工夫されたものである。

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用

1. フェノトリンは、ピレスロイド系殺虫成分で、フェノトリンが配合されたシャンプーはヒトに寄生するシラミの駆除に用いられる。
2. カーバメイト系殺虫成分は、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合し、アセチルコリンエステラーゼを阻害することによって殺虫作用を示す。
3. 有機塩素系殺虫成分は、日本でかつて広く利用され、感染症の撲滅に大きな効果を上げた一方、残留性や体内蓄積性の問題から、現在はオルトジクロロベンゼンがウジ、ボウフラの防除の目的で使用されるのみとなっている。
4. ヒトがジクロルボスに高濃度又は多量に曝露した場合、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用

1. 検体中に検出反応が起こるための最低限の濃度以上の対象物質が存在しているにもかかわらず、検査結果が陽性にならず陰性となった場合を偽陽性という。
2. 血液は、一般用検査薬の検体には用いられない。
3. 検出反応が起こるための最低限の濃度を、検出感度又は検出限界という。
4. 現在は悪性腫瘍や心筋梗塞といった重大な疾患の診断も、一般用検査薬で行うことができる。

※登録販売者　令和６年出題地域試験問題より引用