1. においに対する感覚は、非常に鋭敏であるが順応を起こしやすく、同じにおいを継続して嗅いでいると、次第にそのにおいを感じなくなる。
2. 副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
3. 内耳にある鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
4. 中耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の２つの部分からなる。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用

1. 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、遠くの物を見るときは丸く厚みが増し、近くの物を見るときには扁平になる。
2. 視細胞が光を感じる反応にはビタミンⅮが不可欠であるため、ビタミンⅮが不足すると夜間視力の低下（夜盲症）を生じる。
3. 結膜の充血では、白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。
4. 涙器は、涙液を分泌する涙腺と、涙液を鼻腔に導出する涙道からなり、涙腺は上眼瞼の裏側にある分泌腺で、血漿から涙液を産生する。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用

1. 胃の前下部に位置する細長い臓器で、膵液を胃へ分泌する。
2. 膵液は、酸性で、胃で弱アルカリ性となった内容物を中和する。
3. 炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。
4. 消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン（インスリン及びグルカゴン）等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用

1. 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾し取って処理することである。
2. リンパ液の流れは、主に平滑筋の収縮によるものであり、流速は、血流に比べて緩やかである。
3. 組織液は、組織中の細胞に酸素や栄養分を供給して二酸化炭素や老廃物を回収したのち、そのほとんどがリンパ管へ入ってリンパ液となるが、一部は毛細血管で吸収されて血液に還元される。
4. リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用

1. 鼻腔内に物理的又は化学的な刺激を受けると、反射的にくしゃみが起きて激しい呼気とともに刺激の原因物を排出しようとする。
2. 咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織が集まってできており、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。
3. 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管支といい、そこから肺の中で複数に枝分かれする部分を肺胞という。
4. 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用

1. 消化には、消化腺から分泌される消化液による化学的消化と、咀嚼（食物を噛み、口腔内で粉砕すること）や消化管の運動による機械的消化とがある。
2. 歯の齲蝕とは、口腔内の常在細菌がタンパク質から産生する酸で歯が脱灰されることによって起こる歯の欠損のことであり、象牙質に達すると、神経が刺激されて、歯がしみたり痛みを感じるようになる。
3. 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。
4. 小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部７０％が空腸、残り３０％が回腸であるが、明確な境目はない。

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用

1. 腎臓には、心臓から拍出される血液の１／５～１／４が流れている。
2. 腎臓は、血圧を一定範囲内に保つ上で重要な役割を担っている。
3. 副腎は、皮質と髄質の２層構造からなる。
4. 副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリン（エピネフリン）とノルアドレナリン（ノルエピネフリン）が産生・分泌される。

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用

1. 骨には、身体各部の支持機能、臓器保護機能、造血機能などがある。
2. 骨の破壊（骨吸収）と修復（骨形成）は、骨が成長するまで繰り返され、成長した後は停止する。
3. 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様（横紋）が見えるので横紋筋とも呼ばれ、収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋である。
4. 筋組織は、神経からの指令によって収縮するが、随意筋は自律神経系で支配されているのに対して、不随意筋は体性神経系に支配されている。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用

1. アルブミンは、血液の浸透圧を保持する働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。
2. ヘモグロビンは、酸素が少ないところで酸素分子と結合し、酸素と二酸化炭素が多いところで酸素分子を放出する性質がある。
3. 白血球のうち好中球は、最も数が少なく、白血球の約５％であるが、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、感染が起きた組織に遊走して集まり、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。
4. 血管の損傷部位では、血小板から放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血漿タンパク質の一種であるフィブリノゲンが傷口で重合して線維状のフィブリンとなる。

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用

1. 唾液には、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素（プチアリン。唾液アミラーゼともいう。）が含まれる。
2. 胃から分泌されるペプシノーゲンは、胃酸によってタンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
3. トリプシンは、胃で半消化されたタンパク質（ペプトン）をさらに細かく消化する酵素である。
4. 脂質（トリグリセリド）は、消化酵素（マルターゼ）の作用によって分解を受けるが、大腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成される。

※登録販売者　令和４年出題地域試験問題より引用