登録販売者:過去問[茨城,栃木,群馬,山梨,新潟,長野共通]令和7-6

人体の働きと医薬品【問051~060】

登録販売者の試験問題について、茨城,栃木,群馬,山梨,新潟,長野は出題内容が共通です。

【問051】

筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 骨格筋の筋繊維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見られるが、平滑筋及び心筋には横縞模様(横紋)が見られない。
  2. 骨格筋及び平滑筋は随意筋であり、心筋は不随意筋である。
  3. 骨格筋の疲労とは、運動を続けることでグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象である。
  4. 随意筋は体性神経系(運動神経)で支配されるのに対し、不随意筋は自律神経系に支配されている。
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※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問052】

中枢神経系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 中枢神経系は脳や脊髄から体の各部へと伸びている。
  2. 脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい。
  3. 小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。
  4. 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢及び呼吸を調節する呼吸中枢がある。
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※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問053】

副交感神経系が活発になっているときの効果器とその反応との関係のうち、正しいものはどれか。

効果器 反応
1 心臓 心拍数増加
2 気管 拡張
3 運動亢進
4 肝臓 グリコーゲンの分解(ブドウ糖の放出)

※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問054】

医薬品の有効成分の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。
  2. 眼の粘膜に適用する点眼薬は、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことはない。
  3. 坐剤は、肛門から挿入することにより直腸内で溶解され、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分が吸収されるものである。
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※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は4番です

【問055】

医薬品の代謝及び排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 医薬品の有効成分が代謝を受けると、体外へ排泄されやすい脂溶性の物質に変化する。
  2. 経口投与後、消化管で吸収された医薬品の有効成分は、全身循環に入る前にリンパ管を経由して肝臓を通過する。
  3. 循環血液中に存在する有効成分の多くは、未変化体又は代謝物の形で腎臓から尿中に排泄される。
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※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問056】

医薬品の剤形及び適切な使用方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 経口液剤では、苦味やにおいが強く感じられることがあるので、小児に用いる医薬品の場合、白糖等の糖類を混ぜたシロップ剤とすることが多い。
  2. 散剤を服用するときは、飛散を防ぐため、あらかじめ少量の水(又はぬるま湯)を口に含んだ上で服用したり、何回かに分けて少しずつ服用するなどの工夫をするとよい。
  3. カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンは、ブタなどのタンパク質を主成分としているため、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避けるなどの注意が必要である。
  4. チュアブル錠は、腸内での溶解を目的として錠剤表面をコーティングしているため、口中で噛み砕いて服用してはならない。
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※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問057】

医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
  2. 中毒性表皮壊死融解症は、最初に報告をした医師の名前にちなんで、ライエル症候群とも呼ばれている。
  3. いずれも、発生は非常にまれであるとはいえ、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。
  4. いずれも、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することは少なく、1ヶ月以上経ってから発症することが多い。
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※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は3番です

【問058】

泌尿器系及び感覚器系に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 医薬品の使用が原因となって腎障害を生じることがあり、むくみ(浮腫)、倦怠感、発疹、発熱、血尿等の症状が現れることがある。
  2. 副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。
  3. 抗コリン作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、眼圧が下がり(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来たすことがある。
  4. 医薬品によっては、瞳の拡大(散瞳)による異常な眩しさや目のかすみ等の副作用が現れることがある。
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※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は5番です

【問059】

肝機能障害に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  1. 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。
  2. 軽度の肝機能障害の場合であっても、自覚症状を伴うことが多い。
  3. 肝機能障害の主な症状に、全身の倦怠感、黄疸、発熱、発疹等がある。
  4. 過剰となった血液中のビリルビンが尿中に排出されることにより、尿の色が濃くなることがある。
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※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は1番です

【問060】

医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  1. 不整脈では、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ等の症状が現れることがある。
  2. 間質性肺炎は、一般的に医薬品の使用開始から1~2時間程度で起きることが多い。
  3. 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、粘膜組織の一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
  4. アレルギー性皮膚炎の発症部位は、医薬品との接触部位に限定され、正常な皮膚との境界がはっきりしている。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

※登録販売者 令和7年出題地域試験問題より引用

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正解は2番です