1. 舌の表面には、舌乳頭という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である味蕾が分布している。
2. 歯冠の表面はエナメル質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。
3. 唾液は味覚の形成に関与しない。
4. 唾液によって口腔内はｐＨがほぼ中性に保たれ、アルカリによる歯の齲蝕を防いでいる。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ｂ、ｄ） ４（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用

1. 食道の上端と下端にある括約筋は、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。
2. タンパク質がペプシノーゲンによって半消化された状態をペプトンという。
3. 小腸は栄養分の吸収に重要な器官であるため、内壁の表面積を大きくする構造を持つ。
4. 膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用

1. 胆汁に含まれる胆汁酸塩（コール酸、デオキシコール酸等の塩類）は、タンパク質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
2. 肝臓は横隔膜の直下に位置する大きい臓器であり、胆汁を産生する等の働きがある。
3. 胃や小腸で吸収されたアルコールは、肝臓へと運ばれて、一度酢酸に代謝された後、さらに代謝されてアセトアルデヒドとなる。
4. 肝臓では、必須アミノ酸であるリジンとロイシンを生合成することができる。

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用

1. 鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
2. 咽頭は鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。
3. 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、横隔膜や肋間筋によって、肺が拡張及び収縮することにより呼吸運動が行われている。
4. 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用

1. アルブミンには、血液の浸透圧を保持する（血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ）働きや、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする働きがある。
2. リンパ球は、血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、感染が起きた組織に遊走して集まり、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。
3. 静脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く、皮膚の上から透けて見えることがある。

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用

1. 男性では、膀胱真下に尿道を取り囲むように前立腺があり、加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。
2. 腎臓の基本的な機能単位（ネフロン）は、腎小体と尿細管とで構成される。
3. 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用がある。
4. 膀胱の出口にある膀胱括約筋が収縮すると、同時に膀胱壁の排尿筋が緩み、尿が尿道へと押し出される。

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用

1. 外耳道にある耳垢腺（汗腺の一種）や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢（耳あか）となる。
2. 中耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の２つの部分からなる。
3. 副鼻腔には線毛がないため、副鼻腔に入った埃等は粘液によって排出される。
4. 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用

1. 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮及び弛緩によって、遠くの物を見るときには丸く厚みが増し、近くの物を見るときには扁平になる。
2. 透明な角膜や水晶体には血管が通っておらず、組織液（房水）によって栄養分や酸素が供給されている。
3. 結膜の充血は、白目の部分だけが赤くなり、眼瞼（まぶた）の裏側は赤くならないという特徴がある。
4. 眼筋は、眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、眼球側面の強膜に６本つながっている。

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用

1. 毛根を鞘状に包んでいる毛包には立毛筋と皮脂腺がつながっており、立毛筋は気温や感情の変化などの刺激により収縮し、毛穴が隆起する立毛反射（いわゆる「鳥肌」）が生じる。
2. 汗腺には、腋窩か（わきのした）などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺（体臭腺）の二種類がある。
3. メラニン色素は、真皮及び皮下組織に多く存在するメラニン産生細胞（メラノサイト）で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
4. 皮膚の表面に存在する微生物のバランスが崩れたり、皮膚を構成する組織に損傷を生じると、病原菌の繁殖、侵入が起こりやすくなる。

１（ａ、ｂ） ２（ａ、ｃ） ３（ａ、ｄ） ４（ｂ、ｄ） ５（ｃ、ｄ）

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用

1. 骨の機能の一つに造血機能があり、赤血球、白血球及び血小板は造血幹細胞から分化することにより、体内に供給される。
2. 骨の基本構造は、骨質、骨質内部の骨髄及び骨の接合部にある関節軟骨の三組織からなる。
3. 骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊（骨吸収）と修復（骨形成）が行われている。

※登録販売者　令和７年出題地域試験問題より引用