人体の働きと医薬品【問061~070】
登録販売者の試験問題について、関西広域連合:構成府県として、7府県(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、奈良県、徳島県)は出題内容が共通です。 (令和6年度より、奈良県が関西広域連合の構成府県に加わりました) ※令和6年度は、福井県も関西広域連合と同一の出題内容です。
【問061】
消化酵素に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 唾液腺から分泌される唾液には、デンプンをアミノ酸に分解する消化酵素が含まれる。
- 胃から分泌されるペプシノーゲンは、胃酸により、タンパク質を半消化するペプシンとなる。
- 膵液に含まれるトリプシノーゲンは、消化管内で半消化されたタンパク質をさらに細かく消化するトリプシンに変換される。
- 脂質(トリグリセリド)は、膵液に含まれるエレプシンにより分解され、小腸粘膜より吸収される。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
4 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
5 | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は2番です
【問062】
咽頭、喉頭及び食道に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
- 咽頭は鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。
- 喉頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分(喉頭隆起)がいわゆる「のどぼとけ」である。
- 食道は直径1~2cmの管状の器官で、消化液を分泌する。
- 嚥下の際には、喉頭の入り口にある喉頭蓋が反射的に開くことにより、飲食物が食道へと送られる。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問063】
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 気道は上気道、下気道に分かれ、喉頭は上気道に含まれる。
- 鼻汁は、鼻腔の内壁にある粘液分泌腺から、かぜやアレルギーのときの防御反応としてのみ分泌される。
- 肺は内部で気管支が細かく枝分かれし、末端はブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を肺胞という。
- 肺胞の壁は非常に薄くできていて、周囲を毛細血管が網のように取り囲んでいる。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
2 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問064】
循環器系に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
- 心臓の左側部分(左心房、左心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。
- 心臓は心筋でできた握りこぶし大の袋状の臓器で、胸骨の後方に位置する。
- 心臓から拍出された血液を送る静脈は弾力性があり、圧力がかかっても耐えられる。
- 四肢を通る静脈では一定の間隔で静脈弁が発達しており、血液の逆流を防いでいる。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問065】
泌尿器系に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- ネフロンは、腎小体と尿細管で構成される。
- 腎臓は血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質の排出調節を行っている。
- 腎臓には内分泌腺としての機能があり、骨髄での血小板産生を促進するホルモンを分泌する。
- 食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
3 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問066】
目に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 涙液にはリゾチームや免疫グロブリン等が含まれており、角膜や結膜を感染から防ぐ役割がある。
- 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛
緩によって、遠くの物を見るときには丸く厚みが増し、近くの物を見るときには扁平になる。 - 目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが、結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼(まぶた)の裏側も赤くなる。
- 眼精疲労は、眼筋の疲労や、毛様体の疲労、涙液の供給不足等により生じ、全身症状を伴わない生理的な目の疲れである。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は4番です
【問067】
鼻及び耳に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 鼻腔上部の粘膜にある嗅細胞を、においの元となる物質の分子が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。
- 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。
- 副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて、線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
- 鼓膜まで伝導された音は、鼓膜を振動させ、互いに連結した微細な3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、中耳へ音を伝える。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 正 | 誤 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問068】
皮膚に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 外皮系は、皮膚、皮膚腺、角質の総称である。
- 皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものであるが、毛の色についてはメラニン色素の量による影響を受けない。
- ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられている。
- 汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の二種類があり、エクリン腺は体臭腺である。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 誤 | 正 | 正 | 正 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は1番です
【問069】
骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 骨の成長が停止すると骨吸収と骨形成は行われず、カルシウムが骨から溶け出し骨密度は低下する。
- 骨の関節面は、弾力性に富む柔らかい軟骨層に覆われており、衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。
- 骨格筋の疲労は、乳酸の代謝に伴って生成するグリコーゲンが蓄積し、筋組織の収縮性が低下する現象である。
- 心臓壁にある筋組織は、消化管壁や膀胱等に分布する筋と同様に、自律神経に支配される平滑筋に分類される。
a | b | c | d | |
1 | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 誤 | 正 | 正 |
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は3番です
【問070】
脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
- 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
- 脳は、細胞同士が複雑かつ活発に働くため、酸素の消費量は全身の約50%を占める。
- 自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなり、多くの効果器に対し、これら二つの神経系が支配している。
- 全身に広く分布する汗腺を支配する交感神経線維の末端では、アセチルコリンが神経伝達物質として放出される。
a | b | c | d | |
1 | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
2 | 正 | 誤 | 正 | 正 |
3 | 正 | 正 | 正 | 正 |
4 | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
5 | 誤 | 正 | 誤 | 正 |
※登録販売者 令和6年出題地域試験問題より引用
正解は2番です